2003年4月2日放送の「ためしてガッテン」で紹介された視力回復トレーニングです。
- カレンダーのひとつの数字を見つめ、少しずつ離れていき、輪郭がぼやけ始める距離をつかむ
- その位置から、数字がはっきり見えるようになるまで見つめる
- 5秒ほど目を閉じてリセット
- 5分ほど続ける
- [1] ~[4] までを1日3セット行う
10代から20代の近視の若者12人(近視の強さは様々)に、都内にある視力回復トレーニング施設に入門してもらい、効果がどれくらいでるのか検証しました。本来は、3ヶ月から1年ほどかけてトレーニングするところを、半月に期間を限定してやってもらいました。トレーニングは、近くと遠くを交互に見つめることで、毛様体筋を柔軟にすることを目的にしたものです。
視力回復トレーニングに参加した12人の視力は、トレーニング前と変わらなかった人、視力表が1~2段階上がった人(例:0.1→0.2や0.3)がほとんどでした(12人中10人)。
しかし、視力は一般的にその日の体調、測定する時間帯などで変動すると言われているため、番組ではこの10人の方々については、「顕著な効果がなかった方々」(測定誤差の範囲)とし、残った2人について「効果があった人」としました。2人は視力表で6段階(0.06→0.2、0.6→1.2)もアップしたからです。
トレーニングの効果がはっきり出た人と、そうでない人の違いは何なのか?
「調節機能解析装置」という毛様体筋の緊張度が測れる特殊な装置で参加者の目を調べてみると、顕著なトレーニング効果が見られた人は「毛様体筋に強い緊張」が見られ、遠くを見ている時も毛様体筋はリラックスできていないことがわかりました。
この人はトレーニングの結果、毛様体筋の異常な緊張が取れ、遠くを見る時にはリラックスができるようになっていたのです。反対に効果が出なかった人は、トレーニング前から毛様体筋の緊張は見られず、トレーニングをした後も、変化は見られませんでした。
モノがはっきりと見える、というのは、レンズを通って目の中に入ってきた像が、眼の一番奥の網膜できちんとピントがあうことです。近視の人の場合、離れた所にあるものを見る時に像が網膜まで届かず、手前でピントがあってしまいます。その原因はさまざまですが、とくに毛様体筋の強い緊張によるものについては、トレーニングの効果が期待できます。
ためしてガッテン:過去の放送:「目がよくなる!のホント・ウソ」から引用
都内にある視力回復トレーニング施設でのでのトレーニングは、おそらく室内凝視訓練法ではないかと推測します。トレーニング前に毛様体筋の緊張が見られた人に、回復効果があったようです。
わずか半月のトレーニングで、12人中2人が視力表で6段階もアップしています。残りの10人はトレーニング前と変わらなかったか、視力表が1~2段階上がった人(例:0.1→0.2や0.3)がほとんどだったそうです。
ここで注意していただきたいのは、効果がなかったとする10人の中でも、視力表が1~2段階上がった人がいるということです。
視力表が1段上がるケースでも0.1から0.2に上がった人は視力が2倍、0.1から0.3であれば視力が3倍になっているという点です。
半月のトレーニングでこれだけの向上が見られたということは、継続すればさらに向上する可能性もあるということです。
一般的にわかりやすい視力に着目しがちですが、屈折度数との関連性も見るべきでしょう。
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