ハロルドペパード博士が提唱する五大基礎訓練のうちのひとつである
身体をスィングしながら、3メートル先の試視力表を見るという方法です
まず3メートル用の視力表を壁に貼ります。
そして3メートル離れて、ランドルト環を読みます。
視力検査するときのように、片目を隠します。
目を手で覆うときは、まぶたの上に触れないよう、包み込むように隠します。
つまり、両方の目を開けたままトレーニングします。
ランドルト環は0.1から順番にコの字型に読み進めます。
0.1のランドルト環を右から左に順番に読んだら、
次の段である0.2に進み左から右へと読んでいきます。
次の段は右から左、その次の段は左から右というように、
コの字、逆コの字の順に読み進めます。
ある程度、見えにくいところまできたら、
そこからはゆっくりと見つめます。
見つめるといっても、まばたきを忘れないように注意してください。
見えにくくても、目を細めたりしないようにしてください。
「凝視」とは凝らして見るという字を書きますが、
あくまでリラックスして、目に力を入れないようにします。
むしろ眺視といった方が適切かもしれません。
どこまで読めるか試すような感じで、進めます。
視力検査ではないので、仮に覚えてしまったとしても、
あくまでその時に、ランドルト環の切り欠きの向きが、
見えるか見えないかで判断してください。
しばらく見つめても先に進めなくなったら、
また0.1まで戻ってやり直します。
同時に体を左右にスイングしながら行います。
振り子の動きを逆さにしたような動きをイメージしてください。
右目5分、左目5分、片目ずつ行います。
次に両目で5分。
これを2セット、1日30分のトレーニングを行います。
時間がないときでも、1セット15分は行ってください。
トレーニングが終わったら、右目、左目、両目で、どこまで見えたか記録します。
なお、0.1が見えないひとは、距離を短くしてトレーニングを行ってもいいですが、
度の弱いメガネをもっている人は、それをかけてするといいでしょう。
眼精疲労が著しい方は、超音波治療器を併用することをお勧めしています。
なぜなら、眼精疲労が慢性化している状態でトレーニングすると、さらに疲労させてしまうからです。