文部科学省が発表した令和元年度の学校保健統計調査によると、視力が「1.0未満」の子供が、小学校で3割近く、中学校では2人に1人に上ることがわかった。
学校保健統計調査-令和元年度(確定値)の結果の概要:文部科学省
調査は、令和元年4~6月に健康診断を受けた全国の幼稚園児と小中学生、高校生から、約337万人分を抽出して集計。
子供の視力低下は30年以上続いており、かなり深刻な状況にある。
視力が「1.0未満」の小学生の割合は、昨年度比0.47ポイント増の34.57%。
視力が調査項目に加わった1979年度以降で最も高い。79年度は17.91%だった。
「0.3未満」の小学生も過去最高 で 9.38%。79年度の2.67%の3.5倍である。
中学生でも低下傾向は見られ、
「1.0未満」は昨年度比1.43ポイント増の57.47%。
「0.3未満」は同1.53ポイント増の27.07%。
79年度は、「1.0未満」が35.19%、「0.3未満」が13.06%だった。
なお、幼稚園児の「1.0未満」は26.06%、高校生は67.64%。
視力が「1・0未満」の近視の割合は、幼稚園児で4人に1人、小学生で3人に1人、中学生で2人に1人、高校生で3人に2人と、年齢とともに割合が増えていく。
文部科学省はこの結果を「小型ゲーム機や携帯電話の普及も視力低下の要因」とみている。