屈折度数と視力の関係

屈折度数と視力には密接な関係があります。

人間の目は、角膜、水晶体を通った光を屈折させ、網膜に映像を映しだし、その映像を視神経から脳に伝達することで、ものの形を認識することができます。
そして、毛様体筋が水晶体の厚みを変える役割をもち、ピント調節することができます。



しかし近視が進行し、屈折性近視から軸性近視へと移行すると、水晶体の調節能力を超えてしまい、網膜に像を結ぶことが難しくなります。

ではどこまで視力を回復できる可能性があるのか知りたいところだと思います。

すでにメガネやコンタクトレンズのお世話になっている人は、自分の屈折度数は把握していることでしょう。オートレフラクトメータという機器を使えば、屈折状態を数値化できます。近視、遠視、乱視の度数を測定できます。

ここでは近視の屈折度数と視力の関係を、参考文献より引用します。この表を参考にして、目標設定することをお勧めします。

視力回復の見込み(屈折と視力の関係)
~日本医大:中村教授の研究による~

軽度近視
裸眼視力の範囲
◎仮性近視や軽度近視の方は、半年ぐらいで1.0以上の視力まで回復が可能です。
-0.25D
1.2~0.8
-0.50D
1.0~0.5
-0.75D
1.0~0.4
中度近視
裸眼視力の範囲
◎中度近視の方は、10ヶ月~1年ぐらいで、メガネを必要としない0.7~0.9までの回復が可能です。
-1.0D
0.9~0.2
-1.25D
0.8~0.1
-1.5D
0.8~0.1
-1.75D
0.7~0.08
強度近視
裸眼視力の範囲
◎強度近視の方でも、-2.25D以内の場合は、0.4~0.7ぐらいまで、-3.5D以内の場合は、0.2~0.4ぐらいまでの室内でメガネを必要としない視力までの回復が可能です。(1年位)
-2.0D
0.7~0.08
-2.5D
0.5~0.06
-3.0D
0.3~0.04
-3.5D
0.3~0.04
最強度近視
裸眼視力の範囲
◎最強度近視の方は、0.1前後の視力の回復が可能です。同時に現在使っているメガネ(コンタクト)の視力回復をおこなうことが可能です。(1年位)
-4.0D
0.2~0.04
-4.5D
0.2~0.04
-5.0D
0.1~0.02
-6.0D
0.1~0.02
-7.0D
0.06~0.02
◎近視の進行予防とメガネ(コンタクト)の視力回復が可能です。
-8.0D
0.04~0.02

引用元:これで視力がグングン回復する

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