視力回復の方法には様々な方法がありますが、大きく三つに分類しました。一つは視力回復トレーニング、一つは夜間に矯正用のコンタクトレンズを装用するオルソケラトロジー、そして視力矯正手術のレーシックです。それぞれ一長一短あるので簡単に比較してみましょう。
長所 | |
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トレーニング | 眼病やケガのリスクが最も少ない。時間はかかるが、比較的お金はかからない。 |
オルソケラトロジー | 短期間で1.0以上の視力を回復できる可能性がある。 |
レーシック | 短期間で1.0以上の視力を回復できる可能性がある。 |
短所 | |
トレーニング | リハビリと同様、根気良く続けなければ回復は難しい。根本的な視力低下の原因を取り除き、生活習慣の改善も必要。基本的に乱視は治せない。屈折度数により回復できる視力に限界がある。 |
オルソケラトロジー | 専用のコンタクトレンズを必要で、継続的に費用がかかる。装用をやめてしばらくすると、元の視力に戻る。眼にレンズを入れるため、ハードコンタクトレンズと同程度の眼病リスクがある。強度近視には向かない。 |
レーシック | 合併症のリスクがある。長期的には視力の戻りも心配。術式によってはフラップのずれが起こる可能性がある。 |
回復にかかる時間 | |
トレーニング | 個人差があるが、軽度の近視であれば数日間で回復する事例もある。近視がかなり進行している場合は、数ヶ月から数年かかる場合もある。 |
オルソケラトロジー | 早ければ、オルソケラトロジー開始の翌日から、裸眼で生活できる。ただし、終日効果が持続するようになるには、1週間程かかる場合が多い。 |
レーシック | 術式によるが、翌日に視力が出ることもある。視力が安定するまで、数日から数ヶ月が必要。 |
リスク | |
トレーニング | 特にない。強いて言えば思うように視力が回復しないリスクか。 |
オルソケラトロジー | 通常のハードコンタクトレンズと同程度の、眼病やケガのリスクがある。 |
レーシック | 合併症やハロ・グレアが起こる可能性がある。 |
費用 | |
トレーニング | 特に費用はかからない。視力低下や疲れ目の防止に、家庭用機器の超音波治療器との併用が有効。視力回復センターに通う場合は、センターによって治療期間や費用は違う。 |
オルソケラトロジー | 両眼15万円~30万円。 |
レーシック | 術式やクリニックによって差がある。両眼15万円~50万円。 |
まとめると、短期間で確実に1.0以上の視力回復を期待するならレーシック。レーシックのリスクが容認できないのであれば、ハードコンタクトレンズ感覚でトライできるオルソケラトロジー。とりあえず裸眼生活が目標ということであればトレーニングがいいでしょう。
もっとも大事なことは、あなたに合った視力回復手段を選ぶことです。
とはいえ、それぞれにメリット、デメリットがあり、今すぐには決められないと思います。
あなたの目の状態や年齢によっても、ベストチョイスは変わります。
参考までに、コンタクトレンズを使い続けた場合の費用を試算しました。
コンタクトを使用した場合 | 1年 | 5年 |
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1DAYソフト(1日\200) | \73,000 | \365,000 |
1WEEKソフト(1日\150) | \72,750 | \363,750 |
2WEEKソフト(1日\100) | \54,500 | \272,500 |
ソフト(2年交換・ケア用品含む) | \58,000 | \210,000 |
ハード(3年交換・ケア用品含む) | \68,000 | \190,000 |