コルネアプラステイー(corneaplasty)は角膜細胞に働く酵素を挿入することにより、オルソケラトロジーによる矯正効果を高め、矯正効果の永続させる技術がアメリカで開発され、現在治験中である。
オルソケラトロジーもオサートもその性格上、装用をやめてしばらくすると角膜の状態は元に戻ります。すなわち可逆的であることは、メリットでもありデメリットでもあります。
せっかく視力が出ても、夜間に装用しなければ、また元の視力に戻ります。
では、角膜の形を矯正し視力が出た時点で、固めてしまったらいいではないか、そう考えた人がいたのでしょう。
そこで、オルソ・ケーレンズの利用に酵素治療を加えたコルネアプラスティーが開発されました。
レンズで角膜を矯正した後、特殊な酵素を注入することでそのまま矯正した角膜を維持させようというものです
コルネアプラスティーとは、オルソケラトロジーによって形づけられた角膜を半永久的なものにするための最新視力回復法です。オルソケラトロジーでは、角膜の表面を寝ている間に特殊なコンタクトレンズによって形づけることで、起きている間、裸眼で暮らすことができるようになっていましたよね。しかし、オルソケラトロジーは、毎晩寝ている間にコンタクトレンズをつけ続けなければいけませんでした。
それに比べて、最新の視力回復法であるコルネアプラスティーでは、オルソケラトロジーで使用するような特殊なレンズによって角膜に形づけをした後、酵素の力を利用することによって角膜についた形を半永久的に定着させることができるものになっていますので、毎晩コンタクトレンズを装着して眠る必要がなくなる施術になります。
コルネアプラスティーはオルソケラトロジーをさらに進化させたものになっているのですが、今(2008年7月現在)のところ残念ながらまだ実用化には至っていません。コルネアプラスティーは現在アメリカで認可を得るための研究、治験が繰り返されている状態になっています。早ければ5年後くらいまでには、認可が下りるのではないかと考えられているようですが、日本で施術を受けるためにはまだ時間がかかりそうです。
コルネアプラスティーのメリットは、一回の施術で角膜の形づけをして視力の回復をすることができるとともに、一度治療を受けた後でも施術のし直しができるという点にあります。コルネアプラスティーは、眼の角膜部分にあるプリテオグリカンというたんぱく質に影響を与える酵素を利用することで、眼の角膜に特殊なコンタクトレンズでつけた形を半永久的に保つことができるようにする施術になります。プリテオグリカンというたんぱく質を、酵素を利用することでやわらかくし、角膜の形づけをしやすくします。次にプリテオグリカンをもとの状態に戻す酵素を使用することで角膜の形づけを定着させることができると考えられています。
コルネアプラスティーでは、レーシックなどの手術とは違い、視力が思うように回復しなかった場合などでも再度施術を受けることができるものですので、より安心して施術を受けることができる視力回復法になっていると考えます。現在はまだ研究、開発中の視力回復法ではありますが、将来的に実用化されることが非常に期待されるものです。