オルソケラトロジー(Ortho-Keratology)とは、
高酸素透過性ハードコンタクトレンズを用いて、角膜を傷つけずに角膜の屈折異常を正常に形づける矯正療法のことである。 「視力回復コンタクト」「ナイトレンズ」などと呼ばれることもある。
ギリシャ語でオルソとは矯正、ケラトは角膜、ロジーは療法が語源。
米国では30年の歴史を持つな療法で、世界で多くの人が治療を受けている比較的安全性の高い治療法。
治療で使用する特殊なコンタクトレンズにより、弾力性のある角膜を平らな状態に近づけて、近視を矯正する。
夜寝ている間にレンズをつけることで、就寝中に角膜の形が矯正される。朝起きてレンズをはずした後は、一定の期間は視力は回復した状態が続くというもの。
日本国内ではまだ厚生労働省未承認品目で、保険診療適応外なので自由診療となる。
オルソケラトロジー(Ortho-Keratology)についてもう少し詳しく
目が悪くなり、視力が低下してくると、周りの世界がだんだんぼやけてよく見えなくなってきてしまいますよね。目が見えなくなってくると、どうにかして元の見える状態に近づけたいと誰もが思うはずです。
視力の回復をしたい!と考えられている方の中には遠視でお悩みの方もいれば、乱視や近視でお悩みの方もいらっしゃるのではないかと思います。遠視や乱視でお悩みの方には大変申し訳ないのですが、ここでは近視を矯正できる可能性を持つ治療法である「オルソケラトロジー」についていろいろとお話をしていきたいと思います。ではそもそも、オルソケラトロジーとは何でしょうか?まずはオルソケラトロジーとは何なのかについてお話をしてみたいと思います。
オルソケラトロジー(Orthokeratology)とは簡単に言いますと、主に近視を矯正する治療法の一種です。オルソケラトロジーというとなんだか難しくて怖そうな治療のような気がしてしまうかもしれませんが、矯正方法自体は、夜間、寝ている間に矯正用のレンズを着用するだけという非常にシンプルなものです。その方式から「ナイトレンズ」とも呼ばれます。オルソケラトロジーは、近視の矯正治療として有名なレーザーによる矯正手術(レーシックという治療法)などに比べて、直接目に手術等をするわけではありませんから、リスクも少ない矯正方法であるといえると思います。
そんなにいい矯正方法ならどうして有名じゃないの?と不安になられる方もきっと多いのではないかと思います。オルソケラトロジーは普通の眼科に行っただけでは、治療を勧めてもらえる治療法ではありません。例えば、目にモノモライが出来たとして、眼科に薬をもらいにいったとします。そうするとお医者さまは診断をして、治療薬を処方してくださいますよね。それは、その治療が保険でまかなうことができる治療だからスムーズに診察していただくことができるものです。
オルソケラトロジーは1971年から本格的にアメリカで近視治療の一種として始められた治療方法であり、その起源は300年前に遡ると言われている治療方法です。しかしながらまだまだ発展段階にある治療法でもありますから、オルソケラトロジー用のレンズを製造する許可を得ている会社は非常に少なくなっています。また、日本では、保険外治療となっていますので、オルソケラトロジーの治療を施してくださる眼科はそれほど多くはありませんし、自分からオルソケラトロジーについて調べて施術を施してくださる病院に行って話をしない限り、なかなか施術をしてもらうことはできないのが現状です。
それでも、オルソケラトロジーの施術を施してくれる眼科の病院の数は少しずつではありますが、増えてきていますし、インターネットの普及によって、誰でも知りたい情報を調べることができるようになり、オルソケラトロジーの認知度も上がってきています。
オルソケラトロジーの近視の治療方法は夜間に専用のレンズを着用することです。でも、それがいったいどうして近視の治療に役立つのかわからないままですと、なかなか治療に踏み切ることができないのではないかと思います。オルソケラトロジーがどうして近視の治療に役立つのか、本カテゴリはオルソケラトロジーと目のしくみについてお話をしていきたいと思います。
コンタクトレンズ学会からの提言及び公式見解
オルソケラトロジーとは 2003年 2月
オルソケラトロジーに対する警告 2003年 2月
医療費控除
オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除|国税庁
所得税法施行令第207条第1号に定める医師又は歯科医師による診療又は治療の対価に該当し、医療費控除の対象となる。国税庁による回答。
体験談
近藤スパ太郎の“スパブログ”
番組パーソナリティー、リポーター、ナレーター、イベントMCとして活動中の近藤スパ太郎さん。三井メディカルクリニックでオサート治療を受けた体験談。
オルソケラトロジーに限らず視力回復の方法については、メールマガジンで詳しく説明しています。