オスマン・サンコンさんはご存知ですか?アフリカのギニア出身で、
日本のテレビにも、よく出演されていた方です。
そのサンコンさんが日本に来られたときの視力は 6.0だったそうです。
視力 6.0 とは、30m離れて1.0用の「C」の切り欠きがわかる状態。
ビルの10階から道路においた新聞が全部読めるといえばわかるでしょ
うか。(想像しただけでもスゴイですね)
ところが二十数年間、日本で生活するうちに、視力は 0.7に下がったそう
です。
つまり、視力は生活環境に左右されるということですね。
本来必要な視力に落ち着くということです。
アフリカでは、2kmぐらい先の草むらにいるライオンを、早く見つけ
ないと危険な状況もあるので、高い視力に必然性があります。
日本ではどうでしょうか。一部の職業を除いては、そこまでの視力は
必要ありません。
『はたして本当に 2.0 の視力が必要でしょうか?』
必ずしも遠くがよく見える目が、いいというわけではありません。
日常生活では、本を読んだり、字を書いたり、近くを見なければなら
ない場面が多くあります。
遠視の傾向がある人が近くを見るとき、水晶体を厚くするために、
毛様対筋を酷使するので、非常に目が疲れることになります。
遠くが見えるからといって、いつでもどこでも万能ではないことを
知っておいてください。