眼でとらえた光が角膜から入り、水晶体を通り、網膜に達するときにピントがぴたりと合えば、物がはっきりと見えます。
物がはっきりと見えないということは、その網膜に達する焦点がずれていること、すなわち眼の機能が正常に働いていないことを意味します。
それでは、なぜ異なった距離の物体をはっきりと見ることができるのでしょうか。
それには二つの理論があって、一つは眼の水晶体の形が変化するからだとするヘルムホルツ理論、もう一つが眼筋が変化するからだとするベイツス理論です。
水晶体の厚みを変える毛様体筋と、眼球を動かしたり眼軸を変える六つの眼筋があり、それらの働きによって、近くのものも遠くのものも柔軟に見ることができるのです。